12月21日(日)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.419~サイエンスに沼る~
昨日は、小中学生に科学を伝授していた高津生も、本日は自身の研究発表。10月18日に天王寺高校にて第Ⅰ部が開催され、本校からは8班が発表。その中から3班があらためて発表した。”あらためて”というのは、第Ⅰ部で得られた大学や高校の先生方から得られた専門的な助言をこの間活かして研究を進めており、ブラッシュアップされた発表となっている。それぞれの班が、客観的・専門的な視点から自分たちの研究の課題を修正、解決するという姿勢が必要だ。
科学の実験は失敗が当たり前で、その失敗をどれだけ次につなげられるか、いわば「良い失敗」ができるかである(あくまでも個人の見解です)。先生方からいただいた指導・助言を真摯に受け止め、新たな実践につなげているかも評価のポイントになる。
そんな厳しい目線で見られるのも成長の機会。発表時間は、うまくずらしていただいたのか、3班の発表すべて聴くことができた。トップは、生物班の「プラナリアのエサの開発〜長期保存できる使いやすいエサを作ろう〜」。プラナリアとは、扁形動物門有棒状体亜門三岐腸目に属する動物の総称で、日本ではナミウズムシをさすとのこと。その再生能力は著しく、自切して数日で尾側に目が再生してくる。そのプラナリアの食性、エサの管理に関して、再生性をもとに確認していく実験を行う研究である。プラナリアも初めて見た時は変な生き物だと思ったが、(以前に研究していた班も含め)彼らの研究や発表を見ているうちに可愛く感じて来たし、その再生能力に感動すら覚えてしまっている。私ですらそうなのだから彼らの愛着はそれ以上であろう。専門の先生方の質問にも適切に答えていてよかった。
情報班は、先日人間工学会でも発表した「アプリ『DeChain』でSNS利用を自制する方法を探る」。現在、スマホ依存は社会的な課題であるが、制限の方法として、スクリーンタイムによる時間制限や、キーボックスに入れて一定時間物理的に使用できなくするなどがあるが、それだとストレスを感じたり、監視状態でなくなれば元に戻ったりするのではないか、というのが彼らの研究動機である。そこで、自作アプリ『DeChain』の様々な通知により自制を促す実験を行った。結果として、被験者が少なかったこともあり、スマホ依存を解決できるところまではいかないということだが、根本的な解決を求める切り口は評価された。
最後は、物理班の「分割シンチレータを用いた放射線識別実験」。地球に飛び交っている自然放射線のうち、宇宙線(宇宙から流れてくる放射線)の透過力を計測しようという試みである。プラスチックシンチレータを重ね、SiPMにより電圧を計測し、通過前と通過後のα線、β線、γ線がどれだけ減衰するかという実験だが、立てた仮説を裏付けるまでの実験には至らなかった。
代表発表には選出されなかったが、それぞれ専門的な立場からのご指導、ご助言は今後の糧になったと思う。もとより科学の研究自体一年足らずで完結するほど甘いものではなく、粘り強い試行錯誤の連続である。場数を踏みながら、さらに試行錯誤を継続してほしい。Make it Koy!頑張れ、高津生!
今日もまた 思わぬ結果に 修正し 明日はこれぞと 信じて臨む








