11月25日(火)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.404~噺家の妙~
一昨日の23日(日)、ある会で、桂吉弥さんの落語を聴く機会があった。落語だけでなく、落語家を志したきっかけやこれまでのご苦労など、いろいろお話いただき、素晴らしい時間を頂戴した。
桂吉弥さんは、実は大阪府立高校を卒業後、一浪して神戸大学教育学部に入学。当然、その時は教員をめざしていたわけだが、入学後すぐに誘われた「落語研究会」の落語を見て、先輩の落語をする姿に衝撃を受け、憧れをもって落研に入部したとのこと。もともと小さいころから両親に連れられ、劇場に足を運んでいたので、舞台の面白さ、一流の凄さを肌で感じていたため、演者としての素地は備わっていたのだろうが、自分は数年後、教壇に立っているのが良いのか、落語の道に進んでいるのが正解なのかと悩んだ末に、やっぱり落語をやっている方がおもろいし楽しい!という思いで、桂吉朝師匠の門を叩いたとのこと。
様々なご苦労もあり、一時はやめようかとも思われたそうだが、そんな時に声をかけられ、救ってくださった人がいたと、そういう「縁」と「運」のおかげで現在があるとおっしゃる。世界は異なるし、「運」だけで言えば、ついていないこともあるだろうが、やはりどこにでも、誰にでも「縁」や「運」はある。それをありがたいと感じるかどうかで違う人生を歩むかもしれない。そういうありがたみを感じる人柄に、現在、落語以外にもラジオのパーソナリティなど幅広く活躍されていることも納得できた。
肝心の落語は2席。「時うどん」ならぬ「風うどん」と、もう1席は、当日が大相撲の千秋楽ということもあり、「花筏」を披露していただいた。私は、昔から桂松鶴のファンだったが、同じ演目でも落語家によって切り取る視点や表現はそれぞれ。桂吉弥さんならではのオリジナリティも交えて、違ったおもろさを味わった次第。
あとの抽選で、吉弥さんのサインが当たり。運を少々分けていただいたと理解し、また明日から頑張ろうと思った。Make it Kozy!素地と憧れは、縁と運を呼ぶ。日々精進、高津生!
勤労と 運とご縁に 感謝の日








