9月12日(金)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.345~SSHの力~
過日、9月6日(土)7日(日)は、和歌山県マリーナシティの駐車場を打上競技会場として開催される「宇宙甲子園近畿大会予選(缶サット部門)」に本校生5名が出場。校内の文化祭と日程が重なるにも関わらず、自分たちの研究と実験の成果を突き詰める。
『缶サット』とは、空き缶サイズの模擬人工衛星をさし、高校生がこれも自作のモデルロケットで打ち上げ、上空での放出・降下・着地の過程を通じて、技術力・創造力を競うことで次のことを目的とする。
(1)理工系の楽しさ、面白さ、魅力などを感じてもらい、広く科学や工学への興味と関心を高めること。
(2)座学で学んだ知識について、その働きと役割を自ら実感できる体験をすること。
(3)与えられた課題だけではなく、生徒自ら課題を発見できる能力やプレゼンテーション能力を身につけること。
(4)理工系への進路選択を後押しすること。
(5)宇宙甲子園全国大会への出場推薦校を決めること。
今回の高津生の結果は、残念ながらパラシュートが開かず自由落下に。だが、設定したプログラムは正常に作動し、データの取得はできたので、解析後、無事にプレゼンテーションはできたそうだ(全国大会は出場ならず)。
本校は現在、SSH(スーパーサイエンスハイスクール)の第Ⅳ期3年め。第Ⅰ期から数えると18年めとなる。これまで培った経験値を活かし、他の高校や小中学校へその成果と理工系の学びの楽しさや深さを伝えるのが使命。これまで、本校主催の実験講座や研究発表会を開催しているが、すべた好評である。中には、本校での実験を終えたあと、自宅でその続きに一生懸命取り組んでいる子供たちもいる(保護者の方からの情報)。
誠に打算的で申し訳ないが、一説によると、理系と文系の平均年収をざっくり比較すると、理系が600万円、文系が500万円と100万円も違う。生涯年収(35年働くとする)で言えば3500万円も違うことになる。昨今ジェンダーフリーが叫ばれるなか、『リケジョ』という言葉はなぜか一定認知されている。誠に不思議だが、その活躍ぶりはすさまじい。高津高校にも『リケダン』『リケジョ」の原石はたくさんいる。機会を見つけて、『宇宙甲子園』など、大会に出場し、力を試してほしい。Make it Kozy!興味を学びに、気づきを深みに、高津生!
空き缶の 降下見つめて うっとりす







