10月9日(水)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.141~日々の学び~
本日も4つの授業を見学。「体育」は、朝までの雨でグラウンドの状態が悪いため、室内でのフットサルに変更。フットサルのボールは、サッカーボールより一回り小さく、跳ねないボール。遠くへ蹴るというよりは、足で上手くドリブルする方を重視する。初めて扱うせいか、サッカーボールとは異なる感覚に戸惑う生徒も多い。が、実はプレーよりも感心したのが、集合も整列も素早く、教員の指示、係りの生徒の声かけに即座に反応し、全員が積極的に行動に移る心がけ。運動が苦手な生徒もいるだろうに、それを伺わせない溌剌とした動きに楽しい授業への主体性が見える。いいね、高津生!
「英語演習」は、長文読解問題への挑戦。英語の長文は、目にした瞬間は少し怯むが、一つ一つの文を丁寧に読めば、コンプレックスも消えてゆく。今回も、欠席者の座席に座って隣の生徒とペアワーク。嫌がられるかと思いきや、自分から積極的に与えられた課題に挑戦し、躊躇なく私に解答を伝える。間違いもあるが、それこそが大事。あぁそうか、と自分の間違いとその原因に気づけば次に生きる。屈託のない生徒で心根が良い。楽しかった。
「言語文化」は、故事成語『臥薪嘗胆』を学習。臥薪も嘗胆も現代とはかけ離れた生き方、心構え。担当教員は、イラストを駆使して、生徒たちが知らぬ世界をできるだけ具体的にイメージさせる。人間、時が経てば感情も薄れ、いつまでも覚えていることは難しいが、絶対に忘れてはならぬという並々ならぬ覚悟の話に、生徒たちは何を思うか。
「現代国語」は、評論の読解と記述式問題への取組。読解に備えての音読のなかで、気になる言葉やフレーズに担当教員が想いを語る。教師も人間、教科書の教材については、好きか嫌いかも含め、教員の想いが自然と生徒へ伝わる。担当教員は、この著者の言葉の使い方が特に好きなようで、その想いがこぼれ出る。いい空気だ。
国語の勉強方法で、2つ挙げるなら、『言い換え』と『対比(対義語)』を意識すること、本日、「ランダム」を日本語でどう言い換えるか質問すると、生徒がすぐに「無作為」と答える。他には?の問いに、別の生徒が「適当」と答える。確かに「適当」には「いい(ええ)加減」という意味があるが、その逆の「ほどよいこと」や「当てはまる」「ふさわしい」という意味もあるので、この場合、適当ではなく、「任意」で良い。また、「対比」では、「異端」の反対は?の問いに「正統」と一発解答。さらに言い換えの「オーソドックス」も出てきた。語彙力を高めるには良い習慣だ。
言葉も行動も、引き出しを深く。Make it Kozy!高津生!
毎日の 成長曲線 右上がり