4月30日(火)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.30~シーソーゲーム~
今年のGWは最長10連休。コロナ禍明けということで、隙があったら海外へと行きたいところだが、円安の影響で国内旅行が多いという。先日も、どこの国かは忘れたが、朝食が5千円もしていた。と、海外に行く隙もない小市民の私は、この時期そういったネガティブな面を捉えては、国内でポジティブを保っている。
さて、私的な想いはともかく、高校のGWはというと、部活動に一生懸命関わる教員ほど、GWなどないに等しい。まとまった休日ということで、運動部の多くは各種大会が行われるし、文化部は発表会が開催される。部活動指導経験者としては、生徒の成長の機会として、人間力や協調性、レジリエンス等を育成しつつ、達成感や充実感を味わい、後の長い人生の友を得る大きな機会であることは間違いないので、個人的には強く推したいところだが、昨今の働き方改革推進の立場からそういうわけにも行かず、実に複雑である。
ということで、例に漏れず、本校でも、この日月と、男女バスケットボール部の大会が開催された。28日(日)は、私用もあり、学校に来れなかったので、隙を見て、自宅近くの鳳高校での男子ハンドボール部の大会を見学。短時間しか応援できなかったが、勝ててホッとした(その後、翌29日の試合も勝利したとのこと)。Good job!Kozy!
その28日、男子バスケ部は四天王寺東高校に勝利し、昨日の2回戦へ。試合時間がわからなかったため、早めに行くと、女子バスケ部の試合が始まっている。見ると、試合は大差で負けているが、選手たちは明るく元気に一生懸命戦っている。ホームでもあり、応援団もたくさん。点が入るたびに歓声が上がるのも良い。生徒に聞くと、3年生は一人だという。3年間一人で頑張るというのはどれほどか。負けはしたが、思い切り胸を張って良い。天晴れ、唯一の3年生!Good Play!Kozy!
一方、男子バスケ部の試合は14時30分からだと聞く。何?私は14時に学校を出なければならない(悔)。マネージャーの「えー、応援してくれないんですか~!?」の声に、極端に短い後ろ髪を引かれつつ、背中を丸めて去ってゆく昭和ゴリラであった。
中庭やピロティではデンス部が練習している。グラウンドを見ると、ラグビー部が練習をしているので足を運ぶ。最近、私の甥っ子のラグビーの試合をちょいちょい見るが、近づいて見れば見るほど迫力がある。接触の激しいスポーツなので、少々のケガは仕方ないが、大きなケガだけはないように祈る。聞くと、身体的なハンディのある部員がいるとのこと。ボールを扱うのは難しいとのことだが、本人の強い意志でプレーしているとのこと。他人が心配するより、何より大切なのは本人の意志とやる気。どんな人にも壁はあるが、やはり好きなことをしたいという純粋な気持ちを大切にしたい。Fight!Kozy!
ラグビー部のあとは、硬式野球部が練習試合をするというので、見学しに行く。すると、横のコートでは、硬式テニス部が練習している。これまたGWの公式戦に向けて一頑張り。上位進出も狙えると顧問も期待。Challenge!Kozy!
硬式野球部の本日のピッチャーは1年生。投手経験もあるとのことだが、マウンドさばきも一丁前。ひたむきに投げる姿はかっこいい!何事も経験が人を育てる。失敗など当たり前。消極的な失敗はお冠の対象だが、積極的な失敗は大歓迎。私など、見逃し三振は申し訳ない気持ちだったが、空振り三振は胸張ってベンチに帰ったものだ。先輩からは、「もうちょっとしおらしく帰って来い!」と怒られたが…。
というわけで、世間とは少々ズレているかもしれないが、高校のGWとはこんなもの。これを、恥ずかしげもなく、昭和ゴリラは「青春」という言葉で表現する。高校生の「青春」のおすそ分けをいただきつつ、全力でサポートするのが教員の仕事であると今日もドラミングする毎日である。Make it Kozy!高津生!
部活動 働き方との シーソーゲーム 勝つか負けるか バランスとるか