6 「自由と創造」の精神を活かした生活指導
6 「自由と創造」の精神を活かした生活指導
~「型にはめる指導」ではなく,自律心と自己責任に基づいた「社会性の育成」こそが本当の生活指導だと考えます~
細かい規則は作らない,しかし決して放任ではない。
世間の常識・マナー・モラルをわきまえ,周囲への配慮を怠らず,他者の人権を尊重し,自ら考えて行動できる力を養う生活指導に取り組んでいます。規則による抑止力に頼ることなく,教員の一致した働きかけと,それに応えてくれる生徒の存在こそが大切です。
「自由でありながら,凛とした雰囲気の漂う学校」であること,これこそが高津高校の存在意義であると考えています。
① 制服はありません。自由服ですが,学びの場にふさわしい,清潔でTPOをふまえた服装をするよう指導しています。
② 頭髪等についても,特に規制は設けていませんが,学びの場にふさわしくないと判断されるような場合は,改善するよう指導しています。
③ 履き物については,スリッパやサンダル、ハイヒール等を禁じています。
④ 携帯電話の持ち込みを認めていますが,校内での使用は原則禁止です。とくに授業中は,必ず電源を切りカバンにしまう,というルールを徹底しています。
⑤ アルバイトは禁止していませんが,家族と相談の上,学業や部活動に支障のない範囲にとどめるよう指導しています。
→日常的にアルバイトをしている生徒は僅かです。
<生活指導部長より>
生徒諸君が守らなければならないことは,他の高校と変わりはありません。世間の常識・マナー・モラルから逸脱することは許されません。ただ服装に関しては自由服であり,個々の責任で選択することができます。自由に選択できると言っても,前述の常識・マナー・モラルを守らなければならないことに変わりはありません。服装以外でも全ての行動に選択の幅があることで,戸惑うこともあるかも知れません。
ここで自己責任による行動の判断能力が問われます。「自由」には「責任」が伴います。正しい行動をとるための自己決定能力・判断力を養わねばなりません。周囲に配慮し,他者を気遣うことのできる心を養わねばなりません。生徒諸君が正しい選択,正しい行動が取れないようでは,選択肢は狭まり,画一的な規範の中で行動せねばならないようになるでしょう。
「何でもOK! 」を自由とは言いません。
「自ら考え,行動する力を養う」,高津高校の生活指導の理念はここにあります。