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9月6日(金)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.118~CAN MAKE KOZU①~

 秋晴れというには程遠い、晴れ過ぎ、暑過ぎの真夏日、高津高校文化祭初日は、9時30分のオープニング、音楽選択者の米津玄師『地球儀』の合唱から始まった。昭和ゴリラにはよく理解できない(理解しようという気も起きぬ)色とりどりの衣装に身を包んだ(包み切れていない者もいるが)生徒たちが、実に真剣に歌っている。担当曰く、「最後の詰めが甘かった」そうだが、何の何の、そのまっすぐ前を見つめる瞳としっかりとパートに分かれて歌う表情は、その衣装とのギャップもあり、感動してしまった。まさに「ギャップ萌え」というものか。
 オープニングの最後には、垂れ幕を披露。「CAN MAKE KOZU~楽しいは創れる~」の垂れ幕が垂らされずに、ロープを引っ張って下から揚げられる。「そら、揚げ幕やないかい!」という突っ込みもなく、皆が心配そうに見つめる。最後は、換気口に片方が引っ掛かり、少し傾いたのもご愛敬。はじまり、はじまり、である。
 生徒たちが一堂に会するのはこのオープニングのみ。終わると、各持ち場に分かれて、それぞれの文化祭を楽しむ。体育館では、希望したクラスがダンスを中心にパフォーマンスを行い、視聴覚室では、軽音楽部を中心に、教員バンドも日頃のストレス解消?にはじけ飛ぶ。いつも思うが、楽器が弾けるというのは本当に羨ましい。これも一つのギャップ萌えで、日頃真面目?に授業をしている先生が、ガンガンギターを弾き、ドラムを鳴らし、愛を叫べば、「惚れてまうやろー!」となる。少々野球が得意でも何の自慢にもならない現実・・・(涙)。
 と、そこはさておき、中庭では、引き続き、書道部のパフォーマンス。部員が順に大きな筆を動かしてゆく。出来上がった書を見て、皆「おーーーーっ!!」と感嘆の声を上げる。またまた感動!
 その後は、クラスのダンスに有志のダンス。観客の異常に盛り上がる姿に、今の子はほんまダンスすっきゃなぁ、と実感する。さすがにブレイキンは見なかったが、踊り終えた後の皆の表情を見ると、練習の成果は十分に出せたようだ。
 午後の体育館はアンサンブル部に吹奏楽部。中庭では漫才と多彩な才能を発揮する。保護者の方も、皆さん満足そうだ。
 教室では、飲食販売に縁日、フォトスポットで和気藹々。それぞれのテーマに沿った展示に笑顔になる。特に人気は「脱出ゲーム」。謎を解いて進んでいくのだが、整理券配布の長蛇の列。記念館のお化け屋敷とともに、皆さんスリルを味わいたいようだ。

 そんなワイワイガヤガヤした中に、私はここにいるよとばかりに、存在感をもって、「地歴研究部」の調査研究ポスターが佇んでいるので、足を止めてみてしまう。ぜひ、ご覧あれ。また、ホームメイド部は、ブックカバーやアクリルたわし、トートバッグなど、部員のハンドメイドの作品を販売。高校生必須の「システム英単語」専用のブックカバーを新書用にと購入したが、サイズが合わず、文庫本用に変更してもらった。なかなか粋なデザインで気に入った。ぜひ、ご購入を。

 有名な製パン会社「Cookhouse」と自治会がコラボした2つの『高津パン』を販売。「あなたの花ひらく高津パン」120個に「頭がよくなるしらすパン」400個。前者は、400円とわりと高額にもかかわらず販売開始30分ほどで売り切れたし、400個あった後者も売り切れたとのこと。今日は120人の花が開き、400人の頭がよくなったことになる。なんと幸せな学校か!
 明日も、同様の時間帯で開催されるが、予定来客数は、何と3000人以上。「無事」が最優先だが、欲張りな私としては、今日や明日が、生徒も教職員も、また、来校していただく(いただいた)ご家族、地域の方々、中学生の皆さんも、みんなが笑って幸せになってくれることを願う。
 PTAの皆さんも、終日、高津グッズの販売や高津高校を応援していただくための声掛け、広報のための活動など、たくさんの方々が協力していただいた。心から感謝いたします。
 あっという間に、今日の出来事を書きまくったので、明日は書くことがなさそうな感じがする・・・わけがない。明日は明日で何か良いことが起きるのが高津高校。明日は明日の風が吹く、というか、台風ほどではない、暑さを吹き飛ばすちょうど良い風よ吹け、と都合の良いことばかり考える。悪い癖である。
 Make it Kozy!明日も全開、高津生!ただ、熱中症にならないためには、冷静と情熱の間ぐらいがちょうどいい。いちびりはほどほどに・・・。では、また明日!
  コスプレの 衣装でふいに 「こんにちは」 中身はやはり 高津生なり

※せっかくなので、写真をたくさん!中庭ステージのバックに「ヘッドホンゴリラ」が見えるのがちと嬉しい。

2024.09.06

9月5日(木)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.117~ザワつく木曜日~

 さぁ、明日明後日は文化祭。ということで、本日は40分×4限授業で、午後は最後の仕上げに集中。

 さて、と、さっそく午後イチに教室の装飾を見学に向かったが、いやいや、机と椅子を移動している真っ最中。聞くと、各パーツの準備はできているが、教室全体の環境整備、装飾はこれからだと言う。つい先ほどまで授業をしていたのだから当然だ。先走ったのは私の方かと反省。校長室に戻ると、1年生3人が「椅子を一つ貸してください」と来た。すでに3年生に3脚貸すことになっているので、「あのな、実は物を借りるためには『借用証』っちゅうのがあってな…」と、自分も最近知った手続きを偉そうに説明する。「はい!わかりました!」と、元気よく返事して消えたと思ったら、すぐに『借用証』を持ってきた。さすがにやることがわかれば動きは速い。「その椅子5万円するから気ぃつけや。」と適当にプレッシャーを与えておく。

 中庭ではテント作り。ここぞとばかり、運動部員が持ち前の体力と自己犠牲の精神?で一生懸命テントを立てている。なぜかマネージャーも駆り出されて一緒に汗を流している。選手でもないのに体力を期待され、暑い中大変だなと見ていると、意外や本人たちは前向きな表情で精を出している。何か知らぬが、微笑ましく温かい気持ちになった。

 しばらくすると、男子2名が「校長先生、僕たち漫才するんですけど、K-1(KOZU-1グランプリ)の審査員お願いできませんか?」と依頼に来る。「はい、喜んで!」と二つ返事で答える。どうやら毎年年末のM-1の審査員として、お茶の間(言い方が古いな)で採点している経験を活かすべき時が来たようだ。

 学校に貢献すべきことの一つに、校長としてできる限りの文化祭のPRをしなければと思っていたが、それ以前に本校のSNSは大盛況!InstagramにX、YouTubeとあの手この手でビジュアルもキャッチフレーズも、各クラス、各部活、各有志に強者ありきで事が進む。盛り沢山の出し物があるので、時間的に全部は回れない。来場する方は、ぜひInstagram等で予習をしてからお越しください!

 ただ、商売人の家系出身の校長として、私からも一つお願いがあります。それは、『大阪教育ゆめ基金』へのご協力のお願いです。『大阪教育ゆめ基金』は、応援したい大阪府立高校を指定して寄付していただける制度です。以前は、大阪府への寄付でしたので、役所が全体を考えて、執行してきたのですが、昨年度からは、学校を指定して寄付ができるようになりました。「母校応援ふるさと納税制度」と呼ばれ、高津高校の卒業生はもちろん、それ以外の方や地域として応援したいという方ならどなたでも寄付ができます。「ふるさと納税制度」の一つとして扱われるので、個人だけでなく、法人の皆様からの寄付も可能ということで、実に伝統校にはありがたい制度です。詳しくは、「大阪教育ゆめ基金」のHPをご覧いただきたく存じますが、ぜひ、高津高校の応援をよろしくお願いいたします!

 本日、生徒が下校したのち、関係教員で、各クラス展示を回り、人権的な問題はないか見回った。それぞれ創意工夫した展示で、一足先に楽しんだが、さて、明日はどれだけのお客様を楽しませてくれるのだろうか。実に楽しみである。Mkae it Kozy!個性爆発、高津生!

  上町の 文化の香りを 明日纏う

2024.09.05

9月4日(水)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.116~文化祭間近でも・・・~

 文化祭まであと2日。明日は、開催前日ということで、午前授業で午後は最終準備。生徒たちも和気藹々と準備を進めている。各部活動も大会中、あるいは大会間近という所も多く、放課後は練習に励まねばならないこともあり、限られた数時間でクラスや有志の時間を過ごす。勉強も行事も全力で臨む姿はまさにアオハル。…と、高校生が使えば「粋」なフレーズも、親父が使うとなぜか無理をしている空気になるのはこれ如何に?

 さて、そんな賑やかなムードにあっても、教員の立場でいえば、授業は授業でしっかり進まねばならぬ。そして、校長としての大きな仕事として、その教員たちの授業を見学するという任務がある。任務の目的は、授業改善、授業力向上。教員である限り、最大で最低限の仕事は「授業」。いくら人柄が「良い先生」でも、授業が上手くできないと生徒の信頼は得られない。教員は、授業アンケートを参考に自ら改善に努めるのだが、自己満足に陥らないためには、他の先生にも授業を見学してもらい、その感想や意見をもとに改善に努めることも必要だ。自分が授業をしていた当時は、授業アンケートなどなかったが、自分で紙を配付して生徒たちに感想を聞いて参考にしていた。が、どこまで本音を書いてくれていたかは定かではない。そういう点では少し残念ではある。さぁ、約70名の授業見学。時間的には相当かかるが、講義や実技、実験、実習もあって、生徒目線でワクワクしている。見学される方には申し訳ないが、何事も楽しむのが性分なのでお許しを。

 本日は、「化学」の実験と「公共」の授業を見学。実験は、1時間きっかりできちんと終わる見事な時間配分。生徒の躓きも想定しての進行。「公共」は1単位(週1回)のため、少ない授業時間を踏まえてのスピード優先。授業を楽しみたい気持ちを抑えつつも、『好き』がこぼれるのはご愛敬。生徒の席に座る私を巻き込んでの授業は楽しかった。

 さて、今の授業スタイルは、「アクティブ・ラーニング」が推奨されて以来、ひと昔前の1対40に留まらず、ペアワークやグループワークが導入されてきた。が、昨日の日記にも書いたが、それもあくまでもカタチに過ぎず、大切なのは生徒の「主体性」だ。ペアワークに慣れ過ぎて、対話している”つもり”の生徒も多い。教員には、そこを見極めてタイミングよくヒントを与えることが求められる。

 語るとキリがないので、無理やり切るが、1対40の授業でも「アクティブ・ラーニング」は可能だということ。教員として、見た目に左右されず、本当に生徒が主体的に深く学ぼうとしているかを意識しながら授業をすれば、必ずその姿勢は生徒に伝わり、『良い授業』につながる。手前味噌だが、高津高校の教員は、生徒と良い距離感で、授業自体を楽しむ教員ばかりだ。自然、『良い授業』につながっている。

 ますます期待、高津高校。Make it Kozy!安定と個性の絶妙なバランスを、頑張ろう、チーム高津高校!

  何よりも 「謙虚」が「自信」を 創り出す

2024.09.04

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