1月15日(木)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.430〜人権を考える〜
本日、2年生のHRは人権教育講演会。テーマは「多文化共生」、講師は世界的パフォーマー、ちゃんへん氏。1985 年京都ウトロ地区生まれの在日コリアン三世で、小学生の頃の壮絶ないじめを乗り越え、中学 2 年生でパフォーマーを志し、中学 3 年生でアメリカのパフォーマンスコンテストでアジア人初の金メダル受賞。その後も世界各地の大会で優勝し、多くの著名人の前でパフォーマンスを披露した経歴をもつパフォーマーだ。
前半はジャグリングやディアブロ(中国ゴマ)のパフォーマンスを披露してくださったが、残念ながら私は鑑賞できず、後半の生い立ちのお話から参加した。
朝鮮戦争中に来日した祖父が母国が南北に分断されたため、帰れなくなった「在日」となり、ちゃんへん氏は日本人のいない地区で生まれる。初めてテレビをみた時に日本語を聞いて「これがテレビの言葉か」と認識。個性的なお母さんの勧めで日本の小学校に入学し、小学校ではテレビの言葉(日本語)で話すのだと知る。
入学後、上級生に暴力等のいじめを受けるが、いじめた子供に豪快なお母さんが放った、「素敵な夢を持ってる子はいじめなんかせぇへん」という一言が心に刺さり、自分も夢を持とうと、偶然見た世界一のディアブロパフォーマーの映像を見て、パフォーマーをめざす。並々ならぬ努力により、前述の実績を残すのであるが、話のメインは別にある。
外国に行くためにはパスポートが必要で取得するためには国籍がいる。ちゃんへん氏はそこまで深く考えることなく「南」を選択するが、お母さんがお祖父さんに「この子が韓国籍となることを許してください!」と土下座してお願いする。お祖父さんは「アメリカとソビエトが行った分断を認めるのか!?」と激しく怒る。双方が涙を流しながら激しく言い合う姿に、母国の事情を深く理解するとともに、決意を固めたという。
自身の体験に基づく熱い語りに生徒たちも熱心に聴いていた。最後はラップ曲「根無し草」「Ghost Blues」の2曲を披露してくださった。自分の家族や生き方に誇りを持って生きている、それが十分に伝わった講演会であった。生徒たちも、いろいろ感ずるところがあったと思う。ちゃんへんさん、ありがとうございました。
『根無し草』 歌う彼の根 然と見ゆ








