11月13日(木)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.399~ポスター発表~
2年生の『研究室訪問』は、高津進路プログラム(KSP)の軸とも言える「体験型進路学習」の取組の一つであり、1年生の『企業訪問』(『働くこととは?』をテーマにグループに分かれて企業の方にインタビューする)に続くものである。企業訪問と同じく、進路担当の教員が独自開拓し、これまで様々な大学の研究室にアポをとり、高校生の訪問にご協力いただけるようお願いしてきたもので、現在約60の大学研究室、先生方と繋がっている。
今週10日(月)、11日(火)の二日間に、多くは大阪府内だが、京都・奈良・和歌山の大学に向かうグループもある。1年時の『企業訪問』と違う点は生徒の希望先に行くということ。保護者の方から、1年生の『企業訪問』も希望制に、というご要望があるが、そうするといわゆる有名な大企業に希望が偏ってしまうことがある。あくまでも「働くこととは?」をテーマに実施するものなので、企業の規模や知名度は関係なく、働く方の姿に触れてほしいのでその点はご理解いただきたい。
さて、生徒たちは訪問して大学の先生と直接話すわけだが、活動自体は夏休み前から始まっている。各先生方から出された専門分野の「お題」について、レポート等にまとめて提出する。そのレポートをもとに先生の講義やメンバーとでディスカッションを通じて、その「お題」について学びを深める。その学びを昨日一日でポスターにまとめて、本日の発表会に臨む、というわけである。10日に訪問したグループは二日間制作期間があるが、11日に訪問したグループは一日しかない。それでも完成したポスターを見ると、なかなか練られたものとなっている。
ポスター発表の良いところは、全グループに発表する機会があること、聴者は興味のある発表をいくつも聴けること、そして、発表者と聴者の距離が近いことで質問がしやすく、学びがより深まることにある。後半の時間は1年生も参加するため、先輩としての見本を示さねばならない。昨年得た気づきを今日の発表に生かしてもらいたい。1年生も、来年は自分たちが、という気持ちで聞いてくれたら何よりだ。
コメンテーターに大阪公立大学理学研究科の丸信人先生をお招きした。「皆さんのポスターや発表を見て、とても難しく専門的な内容でよく勉強されていると感じた。深い学びに私自身も勉強になったし、皆さんが今後生きていくなかでいろんなことに生かして行けると思う」とのコメントを頂戴した。丸先生、お忙しいなか、ありがとうございました。
今回、希望する進路に関係する研究室を訪問したわけだが、この取組を通して、卒業後の進路が明確になった者もいれば、中には、少し違うなと感じた者もいるだろうが、それも良いこと。自分の興味関心や得意を生かせる道をあらためて考えるきっかけになったということ。ポジティブに行こう!Make it Kozy!頑張れ、高津生!
我が道が ぼんやりとだが 見えた今










