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5月16日(木)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.41~「学力」~

 本日と明日は、第1中間考査。たった二日間だが、生徒にとっては「学力」を測る重要な機会。

 「学力」を測るとかいうと、そもそも「学力とは何ぞや」と哲学っぽく問うてみたくなる。一般的には、学習して身につけた知識や能力、ということになり、定期考査や受験ではそれが比較されるが、今や、世の中的にはそれだけが求められる時代ではない。

 いわゆる詰め込み教育と言われた私たちの幼き頃から青春時代(良いように言い過ぎ?)の評価とは異なり、今年度、ようやく全学年で実施される新学習指導要領の「観点別学習状況の評価」においては、①知識及び技能、②思考力、判断力、表現力等、③主体的に取り組む態度の3つの観点で評価することとしている。2年前に学年進行で導入されたが、これまで「知識・技能」に重きを置いて評価していたため、教員側の意識改革が求められるとともに、生徒側もこれまでテストで点数さえ取ればいいのだろうと高をくくっていた者も、何かにつけ「主体的に取り組む態度」や「学びに向かう力」が求められることになった。要は、何を学ぶか、知るか、だけでなく、「何のために学ぶのか」という意義を理解したうえで、その先の「何ができるようになるか」というチカラを身に着け、総合的に評価されるようになった。

 言い換えれば、「生きる力」は学力だけではない、ということになるのだが、言わずもがな、「学力」もやはり一定の人間力を備えていないと身につかない。簡単な分野から難しくなるにつれて、わからない部分が増えるが、それをあきらめずに粘り強く考える力や継続する力、各項目を結びつける力やひらめき力、そうして、テストに向け、ヤマ勘も含めて予想する力など、単に語句や公式を覚えればクリアできるというものでもない。

 昭和の受験戦争が批判された時期もあり、学力以外の面が評価される時代になったとはいえ、高津高校の唱える「強靭な知性」につながる「学力」というものは、やはり信頼できるツールの一つであることは間違いない。

 さて、その「学力」にある程度自信をもって入学したが、上には上がいると少し自信を失いそうになっている1年生がいるとしたら、何も心配することはない。人がたくさん集まれば、何かにつけ優劣はできるものだ。大切なのは、人と比べるのではなく、自分の力を伸ばすことだ。自らの進路実現に「学力」が必要なら、人は関係なくやるしかない。まして、君たちの3年間は、びっくりするほどの伸びしろがある(これホントのホント)。焦らず冷静に、一方で熱く、目標に向かって、やるべきことをやる。君の人生は君しか変えられない。Make it Kozy!頑張れ、高津生!

  五月病 心折れそな 徹夜勉 明日はきっと 五月晴れなり

2024.05.17

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